ESSAY エッセイ

入口が大事です

設計者が必要ですか
引き返せないかも

 何ごともそうだけど物ごとに対処するときの最初がきわめて肝心です。入口を間違えるととんでもないことになることや、取り返しのつかないことが経験則としてあります。たとえば、てんぷら火災の時、水をかけるとかえって火はあちこちに広がって火事が広がってしまいます。こういうときは空気遮断でナベブタで覆うのがベストらしいのですが、常識として利用できるようになっておかないといけません。建築の世界でも知らないと引き返せない事態に陥ることがあります。技術者と呼ばれる方にも様々な方がいます。たとえば改装現場でしたら、現場を見てまずお客様が「どうしたいのか」を伺い、それに沿って現地調査を行い、可能なのか不可能なのか、費用対効果を鑑み全体のアウトラインを決定し、お客様にプレゼンを試みます。こと構造などの後に禍根を残しそうなことに関しては念入りに解りやすい説明を心がけます。たいていの場合競合他社がいまして中には分かってかわからないでかおよそあり得ない低価格でプレゼンを試みる方もいます。・・・続く

え、デザイナー
設計者は必要

 誰にも気持ちの良い場所があるはずです。又はこんな所に住めたらいいなと想像することはあるはずです。多様性はあるにしても、いざ身に迫って改装・増築・新築するとなると恋愛とにて突如としてこのライフスタイルしかないと思うかもしれません。さてこの生活の場をどう創造していくのがベターなのでしょうか?私は以前から住宅に関してはセンスの良い大工さんがいて丁寧に作るのが良いと信じていましたが、最近少し考えが変わりました。ある講義で「設計者・施工者だけで建物を造ろうとするからデザインが中途半端になる」というのです。「設計者の前にデザイナーが必要だ」というのです。これにはいささか驚きました。ただでさえコストの厳しい折どうするの、という感じです。 いろいろな素材があっていろいろな工法があってさまざまなライフスタイルの要求があって、それを具体化するプロがいる。少なくとも意匠の心得のある設計者は必要だと感じています。